キケンだらけの課外授業~私の周りは不良がいっぱい!?~
――――ガチャ




その時

ドアが開きジュースのコップを持つ守くんが入ってくる。


守くんはあたしと伊勢谷陣を見た瞬間、目を見開いた。




「ちょ…!お兄ちゃん!!未唯ちゃんに何してるんだよ!!」


守くんはコップをミニテーブルに置きながら怒る。




「ちっ……お前が戻ってくっからなんもしてねーよ」



「な…何それ!僕が戻って来なかったら何かしてたの!?」



「あ~いちいちうるせぇなぁ」





伊勢谷陣はあたしの頬から手を離す。


あたしはいまだに心臓がバクバク鳴ってて言葉が出てこない。





「そうだ守。お前また下行ってお粥かなんか作って来い」



「えぇ?!なんで僕ばっかり…」



「作れねぇならコンビニでも行ってなんか買ってこいよ」



「だからなんで僕が!」




怒る守くんに伊勢谷陣はダルい雰囲気で言う。






「なんでって…俺が未唯と二人っきりになりてぇからに決まってんだろ」


「「!!」」


「今すげぇ大事なこと話してんだよ。あとひと押しだからその間、どっか行ってろ」





守くんは目を真ん丸にして、あたしは首まで真っ赤になる。

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