キケンだらけの課外授業~私の周りは不良がいっぱい!?~
「あのっ、佐和先輩……」



「ん?」





優しい佐和先輩にあたしは勇気を出して、赤い顔でうつ向きながら聞く。




「本当にあたし……
伊勢谷陣に釣り合うと思いますか?」



「え?」







真澄ちゃんに後押しされて…

佐和先輩にも勇気をもらって。




なのにあたしはやっぱり自分に自信がないんだ。




不運続きの人生で、突然訪れたこんなシンデレラみたいな話。


伊勢谷陣みたいな目立つ人の彼女が……


本当にこんなあたしでいいんだろうか……。










「さぁ?どうかな、僕にはわからないな」



佐和先輩は困ったように首をかしげる。





「陣はずっと不真面目だったしあんな性格だからね」



「………え?」



「親もいないから金銭的にも恵まれている訳じゃないし」



「あ、あの……佐和先輩?」


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