キケンだらけの課外授業~私の周りは不良がいっぱい!?~
~♪~♪




その時

佐和先輩の携帯が鳴る。



「あ、ちょっとごめんね?」



佐和先輩はあたしに謝ってから電話に出る。



「もしもし。ああ、僕だけど」





あたしは廊下から教室を覗きこみ時計を見る。


あ、もうすぐ休み時間終わりだ。





「え?なに?どういうこと?」






どうしたのかな?


いつも穏やかな佐和先輩の表情が電話をしながら険しくなる。


何かトラブルがあったのかな?


もうすぐ授業も始まるしあたしはいない方が良いかもしれない。




「あの、あたしそろそろ教室に戻りますね」




あたしは電話をする佐和先輩の邪魔にならないように小声でそう言うと

その場を去ろうとした。

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