キケンだらけの課外授業~私の周りは不良がいっぱい!?~
だけど―――…




ギュッ


なぜか佐和先輩に腕をつかまれ引き止められる。





え?


あたしが振り向くと、佐和先輩は真剣な顔をしている。




「あ、あの…佐和先輩?」


「うん、わかった。すぐ向かうから」




佐和先輩は通話相手にそう言うと携帯を閉じる。



「未唯ちゃん」



ドキッ…



「落ち着いて聞いてね?」


「え?あ、はいっ!」




佐和先輩の低い声に、あたしはなぜか胸騒ぎがする。




なに?

なんだろう?


何かまた……不運が起こるの?






「陣が事故に遭ったらしいんだ」



「え?」



「今朝バイクに乗っていたところを車で轢かれたらしい」



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