キケンだらけの課外授業~私の周りは不良がいっぱい!?~
「未唯ちゃん、乗って?」
「…あ……はい…すみません…」
「危ないからしっかり掴まるんだよ」
「はっ、はい……」
頭がぼぅっとするあたしは、慌てて佐和先輩の背中にギュッとしがみつく。
あぁ…
こんな時に思い出した。
伊勢谷陣は今みたいにあたしがバイクの後ろに乗る時には
いつも強引にあたしの腕を自分の方へグイッと引っ張ってしっかり捕まらせてたよね。
優しい言葉なんてなくて、あたしはいつも怖くって…
でも、伊勢谷陣はちゃんと優しかったんだね。
あたしが落ちないように心配してくれてたんだね。
ヴォン…
佐和先輩がエンジンを回す。
あたしは涙をこらえてギュッと唇を噛みしめた。
ごめんなさい。
ごめんね伊勢谷陣。
どうか無事でいて。
あたしね…
今度、伊勢谷陣に会ったら伝えるよ。
ちゃんと自分から伝えたいんだ。
だから待ってて――…
「…あ……はい…すみません…」
「危ないからしっかり掴まるんだよ」
「はっ、はい……」
頭がぼぅっとするあたしは、慌てて佐和先輩の背中にギュッとしがみつく。
あぁ…
こんな時に思い出した。
伊勢谷陣は今みたいにあたしがバイクの後ろに乗る時には
いつも強引にあたしの腕を自分の方へグイッと引っ張ってしっかり捕まらせてたよね。
優しい言葉なんてなくて、あたしはいつも怖くって…
でも、伊勢谷陣はちゃんと優しかったんだね。
あたしが落ちないように心配してくれてたんだね。
ヴォン…
佐和先輩がエンジンを回す。
あたしは涙をこらえてギュッと唇を噛みしめた。
ごめんなさい。
ごめんね伊勢谷陣。
どうか無事でいて。
あたしね…
今度、伊勢谷陣に会ったら伝えるよ。
ちゃんと自分から伝えたいんだ。
だから待ってて――…