キケンだらけの課外授業~私の周りは不良がいっぱい!?~
「なっなにするんですか?危険なことならやめてください…!」




あたしは叫ぶ。




「渋滞が問題ならあたしバイクから降りてここから走っていきます!!」


「いや、走って行ける距離じゃないっすよ姉御」


「でも…!タツたちが危険なら」


「大丈夫っすよ。本当はワクワクしてるっすから」





タツはあたしにそう笑うと

バイクにまたがったまま大きく体だけを後ろに向けた。





「おい!お前ら全員で今からサツ前の交差点を封鎖すんぞ!!」



タツは後方のヤンキーたちにも伝わるように身振りを加えて指示をする。



「「「!!!」」」



タツの指示にヤンキーたちは一瞬目を大きくする。


しかしすぐにやる気を示すかのようにヴォンン!!とエンジンを唸らせた。





「期待してるよタツ。僕と未唯ちゃんは1分してから行くから」


「任せてください。最高に見晴らし良い道を作ってきますから」





タツはにやりと笑うと、

無数のヤンキーバイクを引き連れて裏道に入り走り去っていった。





< 244 / 274 >

この作品をシェア

pagetop