キケンだらけの課外授業~私の周りは不良がいっぱい!?~
「未唯ちゃん…」



あたしの背中に佐和先輩が手を添える。





「僕もホッとした。とりあえず受付で面会の申請をしようか」


「は…はい…ひっく…」




あたしは泣きながら佐和先輩に手を引っ張ってもらい立ち上がる。




そうだ、ようやく会えるんだ…


伊勢谷陣に会ったらまず笑顔で声をかけよう。


あたしは涙を拭った。














その時―――…







「お前ら、なんでここにいんの?」





……え?




その声にあたしと佐和先輩がそっちを向くと


そこには伊勢谷陣が立っていた。

< 255 / 274 >

この作品をシェア

pagetop