キケンだらけの課外授業~私の周りは不良がいっぱい!?~
「はは、陣は守くんのことに関しては過保護だよね」


「あぁ?」


「まぁでも確かに、どこの誰なのかくらいは知らないと不安だよね」









「つ―かそれ…もしかしたら狙いは陣さんじゃないっすか?」




その時、ドリンクを買いに行っていたタツが屋上に戻ってきた。



「あ?」


「いや…俺の勝手な想像っすよ?ただその女、もしかしたら陣さんを狙ってる族の回しモンかもって…」



俺たちの会話が聞こえたのか。


タツは買ってきた炭酸を俺たちに手渡しながら遠慮がちに言う。




「つか今さらどこの族が俺になんの用があんだよ」


「いやいや…“元総長”でも陣さんを未だに狙ってるやつは多いっすよ!?」




タツは憧れと尊敬の眼差しで力説する。


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