キケンだらけの課外授業~私の周りは不良がいっぱい!?~
「なに?何の騒ぎ?」
――その時、
ふいにそんな穏やかな声がした。
「さ…佐和さん!」
あたしたちにキレていた不良の顔色がサッと変わる。
な…なに?! 今度は誰??
半泣きのあたしが恐る恐る顔をあげると
そこにはミルクティー色のサラサラな髪をした紳士的な雰囲気の大人っぽい先輩が立っていた。
「す、すんません!このクソ女のせいで食事の用意がまだ…」
「え?」
『佐和さん』と呼ばれた先輩はあたしと真澄ちゃんを見る。
「ち、違うんです…悪気はなくて…!」
真澄ちゃんはあたしを守ろうとギュッと抱き締める腕に力を込める。
「ごめ…なさ…」
その腕の中であたしは鼻水を出して泣きべそをかいていた。
「…………」
佐和先輩は不良くんの肩にポンと手を乗せる。
「とりあえずタツは食事運んでよ。陣がもう到着しちゃうからさ」
「は…はい!分かりました!」
恐ろしい不良は『タツ』と言うらしい。
タツはカレー色に汚れた上履きのまま食堂のおばちゃんが作った食事を運んだ。
――その時、
ふいにそんな穏やかな声がした。
「さ…佐和さん!」
あたしたちにキレていた不良の顔色がサッと変わる。
な…なに?! 今度は誰??
半泣きのあたしが恐る恐る顔をあげると
そこにはミルクティー色のサラサラな髪をした紳士的な雰囲気の大人っぽい先輩が立っていた。
「す、すんません!このクソ女のせいで食事の用意がまだ…」
「え?」
『佐和さん』と呼ばれた先輩はあたしと真澄ちゃんを見る。
「ち、違うんです…悪気はなくて…!」
真澄ちゃんはあたしを守ろうとギュッと抱き締める腕に力を込める。
「ごめ…なさ…」
その腕の中であたしは鼻水を出して泣きべそをかいていた。
「…………」
佐和先輩は不良くんの肩にポンと手を乗せる。
「とりあえずタツは食事運んでよ。陣がもう到着しちゃうからさ」
「は…はい!分かりました!」
恐ろしい不良は『タツ』と言うらしい。
タツはカレー色に汚れた上履きのまま食堂のおばちゃんが作った食事を運んだ。