キケンだらけの課外授業~私の周りは不良がいっぱい!?~
翌日―――…






「陣、午前の授業終わったよ?」





教室で寝ていると佐和が俺を起こしにやってきた。



「あ―…やっと昼飯か…」


俺はむくっと体を起こすと机にひじをつき頭を抱える。



「…はぁ、授業とかマジで萎える…頭痛半端ねぇし」


「授業なんて聞いてないでしょ陣は。その頭痛の原因は寝すぎだよ」



ぐったりする俺に佐和は笑う。




そして俺たちは昼飯を食うために教室から移動した。



廊下を歩く最中、周りで女どもがキャアキャア騒ぐ。


授業に出るようになってからは毎日こんな声を聞かされ続けてる。



あ―…

うっせ―


これだから教室とか廊下には寄りたくねぇんだよ。




「そういや陣、昨夜バイクに女の子を乗せて走ったって噂、本当?」



「は??」



屋上に向かう階段を登りながら佐和が聞いてくる。



「タツ達が騒いでるよ。昨夜、誰かが陣の走らせるバイクを見たらしいね。みんなやけに興奮してるよ」



「あ――…」




クスクス笑う佐和に、俺はまた面倒なところを見られたと眉をしかめる。


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