Sugar × Spice Ⅱ〜恋人は年下幼馴染〜
“俺、咲が好きだよ”
“咲じゃなかったら、みんな同じだ”
“咲は俺が嫁にもらう。そのつもりだから”
…そんな風に言われて、嬉しくないわけないじゃない。
それがたとえ冗談だとしても、今までそんなまっすぐに気持ちを言われたことなんてないから…
こんなにも“私”という存在を、求められたことなんてないから…
今まで恋愛経験なんてないんだから、舞い上がってしまいそう。
…だけど私は“大人”だから、
5歳も年下の涼相手に、自惚れたくない、舞い上がりたくないって必死になって抑え込む。
…結局、私はどうしたいのだろう。
涼と幼なじみのままでいたいのか…
それとも、それ以上の関係になりたいのか。
私は涼のこと、好きなのかな…。
それすらわからないって、私はやっぱりおかしいのかな。
…だけど分かることがひとつだけある。
私は、涼を傷付けてばかりだ。
こんな思いやりがなくて、自分のことしか考えられない私を、涼は一体どこが好きなのだろう?
てゆーかもう、私のことなんて好きじゃないかもしれない……。
そう思ったら、胸がチクンと痛んだ。
---------…
あれ以来、涼は私を避けるようになった。
電話をしても出ないし、メールも返ってこない。
生活のリズムも違うから、ほとんど顔も合わせなくなった。
…本当に涼を傷付けてしまった。
日を追うごとに、その思いが強くなる。
このまま、何もなかったみたいに終わっちゃうの?
幼なじみに、戻るの?
前のように戻れるの?
どうしよう。
涼に、謝らなきゃ。
でもどうやって?
てゆーか遅くない?
今更何だよって感じじゃない?
幼なじみって言ってごめんね。
弟みたいって言ってごめんね。
私の方が年上なのに、涼を傷付けてごめんね。
…そう伝えたいのに、勇気が出なかった。
だけど、涼に会いたい。
涼の顔がみたい。
抱きしめてくれなくて良いから…
キスしてくれなくて良いから…
ただ、いつもみたいに頭をポンと叩いて、
バカでもアホでも何でも言ってよ。
私は、怒らないから。
そんなことをぐるぐる考えながら、一週間が経った。
涼のことを思ったらなかなか寝付けなくて、仕事中も気付いたらぼーっとしてしまう。
こんなこと、初めてだ。
“咲じゃなかったら、みんな同じだ”
“咲は俺が嫁にもらう。そのつもりだから”
…そんな風に言われて、嬉しくないわけないじゃない。
それがたとえ冗談だとしても、今までそんなまっすぐに気持ちを言われたことなんてないから…
こんなにも“私”という存在を、求められたことなんてないから…
今まで恋愛経験なんてないんだから、舞い上がってしまいそう。
…だけど私は“大人”だから、
5歳も年下の涼相手に、自惚れたくない、舞い上がりたくないって必死になって抑え込む。
…結局、私はどうしたいのだろう。
涼と幼なじみのままでいたいのか…
それとも、それ以上の関係になりたいのか。
私は涼のこと、好きなのかな…。
それすらわからないって、私はやっぱりおかしいのかな。
…だけど分かることがひとつだけある。
私は、涼を傷付けてばかりだ。
こんな思いやりがなくて、自分のことしか考えられない私を、涼は一体どこが好きなのだろう?
てゆーかもう、私のことなんて好きじゃないかもしれない……。
そう思ったら、胸がチクンと痛んだ。
---------…
あれ以来、涼は私を避けるようになった。
電話をしても出ないし、メールも返ってこない。
生活のリズムも違うから、ほとんど顔も合わせなくなった。
…本当に涼を傷付けてしまった。
日を追うごとに、その思いが強くなる。
このまま、何もなかったみたいに終わっちゃうの?
幼なじみに、戻るの?
前のように戻れるの?
どうしよう。
涼に、謝らなきゃ。
でもどうやって?
てゆーか遅くない?
今更何だよって感じじゃない?
幼なじみって言ってごめんね。
弟みたいって言ってごめんね。
私の方が年上なのに、涼を傷付けてごめんね。
…そう伝えたいのに、勇気が出なかった。
だけど、涼に会いたい。
涼の顔がみたい。
抱きしめてくれなくて良いから…
キスしてくれなくて良いから…
ただ、いつもみたいに頭をポンと叩いて、
バカでもアホでも何でも言ってよ。
私は、怒らないから。
そんなことをぐるぐる考えながら、一週間が経った。
涼のことを思ったらなかなか寝付けなくて、仕事中も気付いたらぼーっとしてしまう。
こんなこと、初めてだ。