☪ 幸 せ 屋 さ ん .



できっこないってわかってる


けど不思議と


賭けてみたくなったんだ。


少年は私の手を取って


微笑んだ


「契約成立」


なにか呟いた気がしたけど


気にしない、私が幸せになれるんだったら


なんでもいい。


「先輩の、本意が・・・真実が知りたいのっ!!」


「貴方の望み、叶えましょう」


少年はそう言いのこし


二階へと上がっていってしまった。


静かになった店内では


時計の秒針が振れる音だけが鳴り響く。


ちらりと音のなる時計を見る。


2:13


あれ・・?


私が学校を出た時間からすれば・・・



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