☪ 幸 せ 屋 さ ん .



すこしはね気味の白髪


宝石のような赤い瞳


綺麗ながらに癖のある声


しまったウエストに


とっても似合うおしゃれな服


月のブローチや店名が入っていることから


制服なんだろう。


小柄ながらに美しく、妖艶に笑うその姿は


兎を連想させる。


「お客様・・・?」


いけない、おもわず見とれてしまった。


相手は小学生くらいの男の子だよ?


「えっと、この店の店長さんは・・・?」


「店主は私です」


「えっ!?」


・・・ちょっと驚愕。


こんな小さい子がお店を経営してるんだ・・てかできるんだ。


「それで、お客様」


「・・は、はい?」


「貴方の望む、幸せはなんでしょうか?」


「え?」





< 9 / 12 >

この作品をシェア

pagetop