Black Coffee.
「 これからどうするの? 」
「 ん?何を? 」
「 今までずっと一緒だった電車も
喫茶店へ行っていた時間も、
これからどうするの? 」
・・・・もう、会えない。
あのタイミングで泣いたら
さすがの楓くんでも少しは
気付くだろうし。
「 講義の時間ずらそうかな?
それから今まで通り図書館通い 」
「 ・・・・それでいいの? 」
よたよた、と寝起きでフラつくのか
紗希は目の前に来て座って、
あたしの顔を覗き込んできた。