Black Coffee.
「 ・・・わぁ 」
ドアベルの音もそっくり。
お互い店内を見渡して、
”綺麗ですね”なんて話していると
すらっとした男の人が出てきて、
「 お好きな席にどうぞ 」
そう託されて、あたし達は
端っこのテーブル席へ
向かい合わせに座った。
「 何食べよう・・・ 」
メニューを見ながら悩んでいると
クスッ、と彼の笑い声が聞こえてきて、
「 ・・・あれ?楓くん・・・? 」
「 ん?あぁ、俺は決まりましたよ 」
「 え、もう!? 」