Black Coffee.





「 菜緒ちゃんってば! 」


「 へ? 」


「 何で突っ立ってるの? 」


「 え?あ、・・・あぁ 」





気付けば授業も終わって
そして気付けば喫茶店に居た。
目の前に紗希が居たのに
あたしは何故か座らなくて
少し怒ったらしい紗希が
あたしの肩を叩いた。





「 もしかして、さっきのこと
  気にしてたりする? 」


「 さっきのこと? 」


「 告白しろって言ったこと 」





少し心配そうにあたしの顔を
覗き込む先に苦笑して見せれば
困ったような顔をして、





「 ごめんね 」





と、謝ってきた。






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