君の笑顔が 2
「ゆき、今日一緒に帰れん!
ほんまごめんな!」
絢が顔の前で両手をあわせて言った。
「…あぁ、うん。いいよ。」
ゆきは少し残念そうな顔をしたけど、
すぐに笑って言った。
「…なぁゆき。」
俺はゆきを呼んだ。
「ん?」
「今日、俺と帰る?」
「…へっ!?」
ゆきは目を丸くして俺を見ていた。
「嫌なら別に無理せんでえぇけど…。」
「嫌じゃない!帰ろ!悠斗!」
ゆきの顔がパッと明るくなって
俺を見つめた。
「あ、あぁ…。」
まさかの反応で少し戸惑った。