-蝶華-





欠けた月 今宵




――六匹の琥珀龍

麗しい蝶の元へ 蒼空から舞い美しく現れた





美麗な蝶は 儚く脆く

六匹の琥珀龍は 蝶を失わまいと大切に大切に守り


蝶の甘い香りに誘われ 欲のままに近づく者達に

蝶を守護する琥珀龍達は牙を剥き 威嚇し守り抜いた





――時とは 本当に時に残酷で脆く




“っ…行くなよ、…”


――出逢ったそれは偶然か必然 はたまた運命なのか



“−…狼みたい”





美麗な蝶が出逢ったのは

愛に欠けた“一匹の狼”だった――






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