猟奇的な美剣士〜沖田総司は座敷わらし?!〜
…悶々と考えてる間に
いつの間にか彼はまた男の前に立って、
服を掴み上げると、こー言った。
「…自分が、何をやったか わかってるのかなぁ、お兄さん?」
彼の声、瞳、オーラ
総てが殺気を漂わせ、
護られているわたしでさえも
背筋にゾクリと冷たいものが走った。
「……な、何って。
ボクはまだn……っ!」
………えっ?
目の前の状況に目を疑った。
つつーっ
男の首筋を伝う どす黒い赤は……
………血?
いや、聞かなくてもわかってる。
わたしは見ているんだから。
見ているんだから、わかるはずなのに、
わからない。
わからないんじゃない、信じられない。
ここは何処で、今は何時で、わたしは何を見ているのか……
……何を、見ているの?