猟奇的な美剣士〜沖田総司は座敷わらし?!〜
「……………っ?!
いったぁ〜」
な、何事…?!
突然オデコに走った衝撃に我に返った。
………って!
「…沖田さんっ!
何するんですか?
痛いじゃないですかぁ!」
目の前でニヤニヤ嫌らしい笑みを浮かべる彼が
犯人ってわけか……
「…何って?
デコピンしただけだよ、悪い?」
デコピンしただけって……
「………プッ
アハハハハハ、クックックッ」
「…何、笑ってるの、君?」
彼の表情から、余裕の笑みはいつの間にか消え、
心底不機嫌そうに眉を寄せる。
それが何だか彼には
不似合いで……
自分がからかってたつもりだったのに
形成逆転しちゃって悔しかった、とか?
あはは、ホント笑っちゃう。
「…べ、別に!
なんでもないですよ?
ただ、何か…
世に名前を轟かせるかの沖田総司も
デコピンなんて馬鹿げたことするんだなって思ったら
何だか嬉しくなっちゃって…」
「あのさぁ、蘭花チャン……?」