猟奇的な美剣士〜沖田総司は座敷わらし?!〜






『……で、でも!




おかしいじゃないですか?!



普通の人が、そんな新撰組の羽織りなんて着てるわけないし

その髪型だって、沖田総司の…』



ようやく真実にたどり着いた、そう思ったのに

またモヤモヤした霧が立ち込めるような気持ちに逆戻りなんて…



それより何より、あれが冗談だって言われて、


はい、そうですか!


…て、簡単に引き下がるなんて、わたしには

信じがたい真実を受け入れるより

…よっぽど辛い。




自分を騙して丸め込める方が、よっぽど。




他の人がどーこーで、また自分を見失うのは

もう嫌だし。




わたしは、もうあなたの名前を覚えちゃったんだよ?
沖田さん………






沖田さんは、沖田さんなんだから……









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