猟奇的な美剣士〜沖田総司は座敷わらし?!〜
……怖い怖い怖い怖い
『…うっお? って、一人? あっはは… 好都合やん!』
そんな心の声をだだ漏れにして
一歩、二歩、ゆっくり けれど着実に、
どんどん距離を縮めてくる目の前の男の口元は…
…やっぱり、ニヤけてる。
や、着実にって おかしいね。
わたし、狙われてるんだった…
……けど、どーしたらいい?
わたし、どーすればいいの?
こーゆー時って、どーするんだっけ?
逃げる?
…いやダメ、捕まったらおしまい。
…ハッキリ言う?
…無理だよ、何されるかわかんない。
もー どーしよ どーしよ!
焦りと恐怖がドッとわたしに降り懸かる。
…でも、何もできない。