猟奇的な美剣士〜沖田総司は座敷わらし?!〜
それが、刀を抜く音だったなんて
想像つくわけが、なかった……
「…この子を襲う覚悟、キミに ある?」
目が、目が離せない…
静かに問い掛けるその男に、釘付けになって
視線をそらすなんてこと、できなかった……
スラッとした脚に、華奢な肩。
その男の背中には、
"誠"
浅葱色の羽織りを羽織る
その男には
人を寄せつけないオーラが漂っていた。
触れた瞬間に殺されてしまうかのような…
……殺気。
ううん、違う。
単なる殺気なんかじゃない。
確かにその男の右手には、
しっかりと光を怪しく反射する
細長く鋭い 刀が
握られていたのだ……
この人……………