突然!イケメンミュージシャンがキョーダイになったら!?
何で迎えに来たのかすぐに分かった。
「蓮太郎クン・・気遣わせちゃってごめんなさい
明菜の相手までさせちゃって・・・」
お母さんが申し訳なさそうに近づいてきた。
「いえ、ボクも明菜ちゃんと親睦深めたかったんで。」
「おいおい、手出すんじゃないぞ」
ケンジさんが笑った。
「はは、ミキコさんに似て美人だからな、気をつけるよ。」
こいつ・・・二重人格!?
性格わるっっ!!!
親の前と態度違いすぎでしょ!!!
「お母さんっ・・!!!」
我慢できず、レンの正体をすぐにでも言いつけようとした。
「・・・・・・・・」
「明菜?どうしたの・・?」
背中を向けてたのに殺気を感じて何も言えなかった。
「・・・・・・・・・いや。」
「なぁに~?蓮太郎クンがステキだから緊張しちゃった?」
「ミキコさんったら!からかわないで下さいよ~」
それから、これからの一緒の住まいのにいつ引っ越すとか
苗字はあたしが高校に入る前に変えようとか
いろいろな話をしてたけど、頭に入らなかった。
さっき見たレンは嘘なのかとさえ思えるくらい
2人の前では愛想がよかった。