突然!イケメンミュージシャンがキョーダイになったら!?


「ね、今日明菜の家行ってもいーい?」

「いいけど、アイツはいないよ?」


遥はミーハーで情報通。

クラスに1人はいるタイプの子。



レンがイタリア人とのハーフってこと、

今年21歳だってこと

レンのお母さんはレンを産んですぐ
レンを置いてイタリアに帰って消息不明なことは遥に聞いて知った。


「いやいや、今まで忙しかったじゃん?

引っ越し祝いもしてないし。実はね・・はい!」


そう言って小さな箱をくれた。



「えーーー!?ありがとーー」

開けるとかわいいガラスのハート型の小物入れだった。

「ま、あわよくば!ってとこだけど

1番は新しくなった明菜の部屋が見たいのっ♪」





学校が終わって、自転車に乗って一緒にあたしの家へ。




「わぁ・・・!!さすが芸能人の家っ!!」


遥ははしゃいでいたけど、思い出すと苛立ちがこみあげてきた。


「スゴイのはレンタローじゃなくて、ケンジさんだよ。」

冷たくそう言って、自分の部屋に通した。
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