社長の溺愛・番外編
やりすぎだ、そう思えるまでに冷静になれたのは彼女が眠りについてからだった
最早着る意味がない服を脱がせて、近くにあった俺が脱ぎ捨てたシャツを着せる
白い額に滲む汗にまたやってしまったと後悔が沸き上がる
実は、最近このような状態になることが多いのだ
意識が無くなるほど抱いてしまう
しばらくは禁欲命令を自分に出さなければ愛しい仔猫の身体が持たなくなる
きっと明日は学校に行けなくなるだろう
スプリングに体を沈ませる彼女に薄いタオルケットをかけて静かに寝室をでる
最近やけに色気の増した翼をみるとどうしても力加減ができない
はぁー、とリビングでひとり深い溜め息を吐き出しす
嫉妬は怖いとつくづく思う。これからは翼にしっかり教えとかなければな
『ご主人様は俺だ』
と、じゃなくちゃこんなに大人げない嫉妬が収まるはずがない
あぁ、とことん溺れてるな。俺は――――……