社長の溺愛・番外編



「嬉しいけど……怪我しなかった?指切ったりしなかったか?」



焦ったようにわたしの指を見つめる慎


「大丈夫だよ、怪我…してないよ」


「よかった」


チュッとおでこにキスされる


今日初めてのキスに嬉しくなってついつい頬が緩んでしまう


「慎、食べよ……?」


「そうだね」


いつもとは逆の立場に嬉しくなる


慎のためにできたという事実がさらにその気持ちを大きくする


席についた慎と向かい合わせになって二人で手を合わせる


「「いただきます」」


箸を伸ばして慎が一番最初に食べたのは鮭の塩焼き


「………うっま、よくこんなに美味しくつくれたな」



「本当?嬉しい……」


慎が優しく笑ってくれる、ただそれだけで嬉しくなる



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