社長の溺愛・番外編



パクパクと箸を休ませずに口に運んでくれる慎


みるみると皿は綺麗になり、作ったものが消えていった



「美味しかったよ、ありがとう」



二人で先ほどのように手を合わせた後に慎がくれた言葉


なんだか、最近慎が前よりもっともっと素敵になった気がする

そのせいで毎日胸の奥がきゅ~ってする


大好きなのにもっと大好きになるし、この頃慎とずーって一緒にいたいと思う



食器を片付けようとして気づく


今日は慎に喜んでもらう日にしよう!


忙しい慎にとって甲斐甲斐しく翼の世話をやくことは生き甲斐なのだが、翼とってはありがたくあり、申し訳なくもある


今日は慎のための日!そう決めたからには仔猫の行動は早い



「慎!」


「ん、どうした?」


「今日は休んでてね!」


「………どうして?」



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