社長の溺愛・番外編



新学期初日にクラス表を見て同じクラスだと知ったときはどんなに嬉しかったか



今では計り知れない


しかし3年に上がってからというもののそれまで同様に彼女はなかなか姿を現さなかった


そして、新学期から約2週間ほどたったある日


彼女はふらりとやって来た


相も変わらず綺麗な姿は無理矢理もぎ取った隣の席からみたらさらに美しさを増す


それまで学校にきてもろくに教室に寄り付かなかったおれはすっかり自席におさまっていた


好きだ、好きだ、好きだと


溢れんばかりの初恋の思いは日々重なっていくばかり


隣の席だからといっても一度も話したこともないのに、性格だって分からないのに


俺は初恋に溺れていたんだと思う


そんなある日、彼女が学校に来はじめて数日経ったころだった気がする


いつものように教室の窓から彼女が帰るのを見つめているときだった


一台の車が入り口に停車していた



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