社長の溺愛・番外編



「なら、誕生日まで毎日早く寝てほしいな」

「…………?」



首を傾げる彼女は俺と出会うまで規則正しいとは言い難い生活を送ってきた


なので出来れば仕事なんてせずに翼に付きっきりでいてあげたいがそんなことは出来ず


しかし彼女は俺と出会ってから感情を少しずつだが出せるようになった


“一人では寝れない”のもそのうちのひとつだ



「誕生日に2日間休みをとるだろ?」

「……うん」



こくんと頷いて不安そうに見つめる翼に申し訳ない思いが募る



「休みを取るにはたくさん仕事をしなくちゃいけないんだ」

「………ごめんなさ…い」

「翼は何も悪くないよ」



上手く理解できなくて怖くなってしまうと彼女は咄嗟に謝ってしまう


チュッと額にキスをして笑みを浮かべると少しだけ表情が和らいだ



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