[続]素敵すぎる恋愛・・・あなたの世界へ
ホテルに着くと、勇人さんが待っていた。

「奥様…今日は一段と御美しい…」

勇人さんのきらきらした笑顔に私は少し顔の緊張がほぐれた。

「緊張…ほぐれた?愛美ちゃん。」


『はい。ありがとうございます』


「貴俊の妻は大変だね。」

「くだらんことを言うな。愛美は俺が傍にいるから、心配はいらん」

貴俊さんが私の腰に手をまわして、ホテルへと進んでいく。

ホテルの従業員は左右に別れて、頭を下げていく。

私は何も偉くないのに、変な気分にさせられる。


会場に近づくと、

「俺の傍を離れるな…まっ離す気はないがな…」

貴俊さんのそんな一言で私は気持ちが楽になる。

そして、背筋を伸ばし、貴俊さんの横に立つ。

笠井貴俊の妻…愛美として。
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