[続]素敵すぎる恋愛・・・あなたの世界へ
「社長はやめてください。
 こちらこそ。その節はご迷惑をおかけいたしました。」

貴俊さんがそういう人。

高峰社長…つまり私の御父さん。

「いや…相変わらずの貫録だね。君は…」

「いえ。そんなことは。私ではなく愛美がきれいだからでしょう」

「うれしい事を言ってくれるね。
 愛美がきれいだからか…まったく、君も言葉を知っているようだ」

「いえ。本当のことですから…
 今日は奥様は?」

「一緒に来ているが…あっ。あそこで何やら話しこんでいるようだな」

その先をみると、年齢が同じくらいの女性たちと話をしているようだ。

「愛美もやっと貴俊君の妻らしくなったな。」

『もう…そんなことないです。私は緊張ばっかりで…
 貴俊さんんが一緒にいるから妻としてみられるだけで、
 一緒にいなかったら、笠井貴俊の妻だと思われないと思います。』

「まったく…お前は自分がわかっていない。
 俺が隣にいなくとも、お前はれっきとした俺の妻だよ。」

貴俊さんが私の腰を抱き耳元でそっと呟いた。

そのことだけで、私は頬が赤くなる。


「顔が赤いよ。それくらいがちょうどいい…」


私は、妻としての役割を果たすべく…彼の横に立つ。

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