白銀の雪 〜星霜編〜

何を言ってるんだろう?この子は…

どうして…

「どうして簡単にそんな事言うの?」

掟とはいえ、アミはユキヤを殺したくはなかった。

¨殺されてもいいですよ¨

どんな思考をすれば、そんな事を言えるのだろうか?

その場に居た者全てがユキヤの言葉に驚愕した。

覚悟を決めた人間の台詞というより、まるで他人事の様に…。

「アナタが助けなければ、俺はあの時に死んでいました。だからあの時に死んでようが今死のうが、俺にとっては同じ事なんですよ」
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