白銀の雪 〜星霜編〜
まさか!?
この少年が?
あの四神刀の一人、星霜剣のユキヤ?
皆が驚くのも無理は無い。
嘘…
勿論アミも同じだった。
まさかとは思っていたが。
シオンが笑いながら口を開く。
「ふふ、何を言い出すかと思えば…、そもそも四神刀は三年前に死んだはず」
シオンはサーモに表示された侍レベル5という数値に、ただのハッタリだという事を確信した。
「どうやら頭がおかしいガキの様だ、身の程知らずとはまさにこの事」
ユキヤがニヒルな笑みを浮かべながら。
「人を見かけで判断するのは辞めた方がいいですよ」
そして恐ろしく冷酷に。
「死ぬ事になります」
シオンがあの時感じた、恐ろしいまでの殺気がユキヤから放たれたのだった。