白銀の雪 〜星霜編〜
「俺はユキヤの剣と名を受け継ぐ者、四神刀のユキヤは俺の師です」
四神刀に後継者が居た事に、誰もが驚きを隠せなかった。
「俺はユキヤの意思を継ぎ、アナタの様な者達を始末するのが役目なんですよ」
撤退を考えてたシオンにある考えが浮かんだ。
これはチャンスかもしれない
四神刀の後継者の首を本部へ持ち帰れば、昇進は間違いない
軍団長への昇進はおろか、もしかしたら当主直属部隊への抜擢さえ夢では無い。
シオンの表情に思わず笑みが浮かんだ。
「任務は完了したので撤退の予定だったが…、気が変わった、全力を以って貴様を殺す」
確かにレベル差はいかんともし難い
だが私の能力を以ってすれば勝機はある
いくらレベルが高くても奴はまだ幼い
戦略・知力・経験には乏しいはず
シオンは臨戦体制を取った。