白銀の雪 〜星霜編〜
「ほざけ!三年前の闘いも私が闘っていれば結果は変わったハズ!」

シオンが四方八方からユキヤに襲い掛かる。

「原形も残らぬ位の肉壊に変えてくれる!!!」

ユキヤが二刀をゆっくりと振りかざす。

「双剣霜舞…¨雪月花¨」

刹那、数十体のシオンが一瞬でバラバラになる。

目にも見えぬ剣閃。

誰の目にもユキヤがどうやって、あれだけの数のシオンをバラバラにしたのか?

その太刀筋を理解出来た者はいなかった…。

「馬鹿か?いくら斬ろうが我が人形をいくらでも…、何ぃ?」

シオンは異変に気付く。

「なっ!何だ!?私の結界が…、人形達が全て凍っていくだとぉ!?」
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