白銀の雪 〜星霜編〜
邂逅
冥王の恐怖から3年が経過していた。
日本では戦も極端に減少し、世は平定していた。
東北地方、広大な大自然に囲まれた中にある集落。
人口は500人にも満たない、日本のどこにでもある集落だが、ここには大きな秘密があった。
ここは自然と精霊の加護を受けた場所であり、古くから悪しき者を封印してきた一族の集落でもあった。
四神刀との闘いに敗れた冥王は、不死身の魂による反魂作用で、現世に復活を試みようとしたが、それを察知した一族に封印され、復活は失敗。
冥王復活の鍵となる¨光界玉¨と共に、この地で守られる事となった。
冥王軍の残党は、主人復活の鍵となる光界玉を捜す為暗躍し、この地に守られているという情報を突き止めたが、ここは自然と精霊の力によって護られた、謂わば大自然の要塞ともいうべき場所である為、攻略は難航していた。
冥王軍が光界玉の存在を突き止めた事を知った一族は厳戒体制を敷き、いかなる侵入者も許さない体制を取った。
全ては冥王復活を阻止する為。
あの恐怖の惨劇を二度と繰り返さぬ為。