白銀の雪 〜星霜編〜

またあの時の夢ですか…

意識が現実へと戻され、そっと瞼を開く。

瞳に飛び込んできたのは見知らぬ天井。


ん?

何故俺はここで寝ているのでしょうか?

身体を持ち上げ、辺りを見回すと、どうやら部屋の中で寝かされている模様。

状況が掴めず、ぼやけた頭で少し整理してみる。


確か…、森で迷ってしまい、仕方なく木陰で休んでいた処に、足に激痛が… あっ!

ようやく思い出したかのように、自分の足を見てみる。


そうでした、不覚にも蛇に噛まれてしまい、意識を失ってしまったのでした…

でも誰が手当てを?

足には包帯が巻かれており、完璧に処置されていた。
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