Pure*Lily
P... Prologue*
P....
Prologue*
高校1年の春、
私は貴方に
忘れられない特別な
恋心を抱きました。
だけど、私の大好きな優しい貴方、素敵な貴方にこの想いを伝えることは出来ません。
だって私の気持ちを知ったら
貴方は本気で悩んでくれてきっと傷付いてしまうもんね。
だから、伝えない。
だけどね。
本当は貴方に気付いて欲しいの。
私の溢れるほどのこの想い。
『大好きだよ』って
今すぐ貴方のもとへ行って伝えたいの。
気付いて欲しいけど、
バレたくない矛盾。
だから私は、この想いを一冊のノートに綴ります。
自分でもビックリするくらい、日に日に大きくなっていくこの想いを
表に出さないようにするために。
声に成らないのなら
せめて文字として記することぐらい、
してもいいでしょう?
これは、
私の恋ノート。
絶対に実ることの無い
私だけの恋物語。
私だけのPure*Lily。