愛はいくらで買えますか?【BL】

ある時はコンビニでバイト中のお姉さんに。
またある時は公園で遊んでいた小さい女の子に。


これあげるから、俺を愛して。


何年も続けている内に、ある事に気が付いてからは、思いっきり年下か年上にターゲットを絞ってみた。
因みに、やむなく他の年代にする場合は、忙しそうな相手とか、時と場合を選ばずに突撃するのがコツだ。
即断って貰えるからね。

そしたら羽賀は、ロリコンなのか、とか
熟女趣味になったのか、とかちょっと引き気味で尋ねてきた。

でも、俺のそばから居なくなりはしなかった。
女の子をとっかえひっかえしてた時点で離れていった元友達とは違う。

だから、もしかしたらを確信にしていく。


「羽賀ぁ……愛が欲しいよー」

「ああそうですか」


今日の返事もそっけないけど、
少なくとも羽賀は俺を好きなはず。
それは友達としてでも。
羽賀の隣の居心地の良さは、そこから来るものなんだろうか。

だったら、もしもこれ以上があったなら。


ねぇ羽賀、俺を愛して?

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