ミルクチョコレート味の恋
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「どうしてそんな事になったの。」
「ちょっと色々あって?」
1年4組の教室の前で壁にもたれ掛かる。
私のクラスは1年4組。幸いにも、綾と同じクラスだった。
とても嬉しい事には変わりはないのだけれど、今はそれよりももっと大事な事が起きている。
「カッコよかった…。」
そう呟きながら頬を染める。
そんな私の目の前では呆れた表情をした綾が私を凝視していた。
「だから色々あってとかじゃなくて、なんでみやがそうなったのかっていう経緯が私は知りたいの!詳しく教えて!いや、教えろ!!」
「何から話せばいいのか…。」
「全部教えろよ。包み隠さず隅から隅まで。」
「………あい…。」
綾の真剣すぎる顔と強烈すぎる目力に負けて、弱く返事を返す。
かなり怖い。ここは早く事の経緯を話さないと殺される。
そう悟って、20分前の事を思い出しながら口を開いた―――。