ミルクチョコレート味の恋
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「ここが学校かぁ…。」
白い建物が横広く建てられているのを鞄を抱えながら眺める。
校門には"白桃(はくとう)高校"と黒のプレートに白の文字で書かれている。
"白桃"なんて、初めて聞いた時は変わった名前だと思ったけど、意外といいかもしれない。
私の好きな"桃"が名前に入ってるし。
でも、白桃高校は白桃とは言われずにホワイト高校とも言われている。
なんでも白桃高校の制服が白なのと、学校の名前を最初に見た他校の人が「ホワイト」と名付けたのが定着して呼ばれるようになったんだとか。
だから他校の人はほとんどが"白桃高校"とは言わずに"ホワイト高校"と呼ぶらしい。
そんな事を思い出しながら門をくぐる。
あ。ちなみに、ここの学校の人は頭がいい人が多い。
この学校はここの県の中でも一位、二位を争うほどの秀才学校。
そんな学校に私が合格できたのは奇跡に近い。
偏差値がかなり高くて諦めろと先生に言われながらも毎日寝ずに頑張って勉強して、やっと入れたのだ。
正直、ギリギリのラインで合格できたんだと思う。