愛のMelody【完】
だけど、華音はやっぱり華音だった


転校してきてすぐに知ったという華音


全くそんな素振りもなかった


俺に近付くこともなかった


きっと音楽祭の事がなければ、今こうして並んで歩くこともなかったはずだ


本当に不思議な奴


今までの女たちを庇うような発言


だからといって俺を責めるわけでもない


華音の言葉は俺の中にスーッと入ってきたんだ


態度が変わる女に嫌気をさしていたけど


好きだからこそ変わることもあるんだと


華音の言葉で初めて知ったんだ


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