愛のMelody【完】
一度気のせいだと思えば、もうすっかりあの男の子のことは気にならなくなった


そしてあっという間に放課後になった


「帰らねえの?」


帰る支度は出来ているのに、いつまでも座ったままでいる私に剣都が声をかけてきた


「ちょっと…」


「ちょっとって?」


わかってよ……


剣都に先に帰ってほしいんだよ


「剣都は?帰らないの?」


促したつもりだったけど


「帰るけどお前も一緒だから」


なんて、平然とした顔で言ってのけた


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