愛のMelody【完】
「あっ…」


校門を出ると、今朝の女性が反対側の道路に立っていた


私の声で剣都も気付いた様子


だけど、剣都はあたかも見えていないかのように視線を逸らし歩き出す


「剣都っ、待って」


女性は剣都に駆け寄ってきた


「…………。」


名前を呼ばれてもなお、振り向きもせず歩き続ける剣都


頑なに拒否をしているみたいだった


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