愛のMelody【完】
「いつの間にか、好きになってたの。

だから、これからは素直に気持ちを伝えようと思う」


「ふざけないで!

そんなこと、絶対許さないから!

龍崎くんを好きになったこと、後悔させてやる」


そう言うとまた紗織の手がとんできた


さっきとは違い、手は握り締められていた


頬に当たった瞬間、鈍い音と共に口の中に鉄の味が広がった


「…った」


「どう?諦める気になった?」


「……諦めない」


「そう。なら仕方ないね」


紗織がまた一歩私に近付く

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