ラブゲーム
理央、澪のノロケていうか口喧嘩ていうか痴話喧嘩を見ながら放課後まで僕らはいつも過ごす


一緒に帰ろうなんてきっと誰も一言も話さなかった


あ、ちがう。
杏子と陽太は話さなかったと思う


「太陽」


「杏奈、杏子はどうするの?」


「陽太に任せる」


僕はちらっと陽太を見ると口角をあげている陽太と目が合う


これはOKのサインだ


テレパシーは送れないけど陽太は結構敏感だから教室に戻った時点で気づいたと思う


自然と集まった
僕と陽太、杏子と杏奈は二人に別れた


運命ってきっとあると思うんだ


「杏奈、やっといえたんだよさっき」


「へぇ、革新的な部分をいうまで1時間かかったよね」


杏奈がもう離れないようにギュッと手を握る
杏奈はそれに答えてくれた


「1時間なんてもんじゃないんだよ僕にとっては10年と1時間かかった」

「それは自慢になるのかな?」


えへんと言った僕にクスッと笑った
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