ラブゲーム
太陽達が行ってから俺らも学校を出た。人、1人分を開けて。


「俺等ってさ、いつも太陽たちの背中見てから動いてる気しない?」


「それもそうかも」


杏子はリズムに乗りながら前を歩いていた。
ひょこひょこ歩く感じがかわいさを増やしている

双子なのに太陽は素直すぎて俺は素直になれなかった


似てるとこもたくさん歩けど似て無いとこもちゃんとある


「陽太は、どんな子好きなの?杏奈みたいな子?」


「何で杏奈なんだよ」


クックと笑いながらくるんとこっちを向く


「太陽と一緒にいる杏奈をうらやましそうに見てたから」


「見てねぇ。いつのことだよ」


「さっき」


ズルリと持ってたイチゴオ・レをオトすところだった


危ない。
うらやましそうに見てたから?


うらやましそうに見てた俺を杏子はどんな風に見てたのか


ストローをくわえて杏子を見る


「杏子」


「なーに?」


「後ろ向きで歩くと危ないから隣に来い」


杏子は素直に隣に来た。隣にいたら守りやすいからとか絶対俺からは言えない


「照れ屋だね~陽太」


「うるせぇ」


ひょこひょこ歩く杏子に歩幅を合わせながら歩く
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