ラブゲーム
イテテ、意識してないといたくないのに意識し始めたらめっちゃ痛い


……げっ!

青くなって腫れてるし利き手が使い物にならん


「お前っ!!ここにいたのかよっ」


ガラガラっとあいた保健室のドアには太陽が立っていた


「コイツが杏子にぶつかったんだよ」


「アンコ?」

太陽はまじまじと杏子を見る。何だ何だ?


「ね、杏子!杏奈っ双子いるよね双子でしょ」


「えっ!?隣の家のか?」


「いるよ?杏奈と杏子は双子だよ?太陽」


……

「「嘘だろ?」」


名前を覚えていたのにも驚いたけど区別がつくのもさらに驚いた。


会わなくなってから10年はたってるのに


「見ればわかるよ太陽と陽太くらい」


クックと笑う可愛い杏子に俺は見とれていた
見とれていたことに気づいたのは太陽に背中をツンとやられたからだ
……もしかして

「「杏子、杏奈って学校一緒!?」」


「いるじゃんそこに」


「「あ……」」


またもや後ろに杏奈が立っていた。ただあまり杏子と似てない


杏子は可愛い系だけど杏奈はキレイ系だった
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