ラブゲーム
陽太にバレたかもしれない。杏奈が来た瞬間に僕は陽太が杏子を見てる時みたいな顔をしてしまった


うあー僕のバカ


「たーいよう」


ニヤニヤしながらこっちを見てくる陽太
やっぱバレたか


「うるさいな」


だって僕は仕方ない小さい頃から杏奈が好きだったんだよ


「杏子?また気絶しちゃったの?驚いたら気絶しちゃう癖直しな」


え?癖なの?癖になるの?気絶しちゃう癖?なにそれ


杏奈が杏子の隣に座る


「おーい、お前ら元気なら帰れー」


「そうそう、ただ杏子は鼻血ふいてからかえってね?あ、陽太くん湿布、一応病院いってきな」


ん?陽太ケガしてんの!?あちゃあ

陽太の左手が腫れていた

「陽太、利き手ケガしたのかよバカ」

「いやいや別にケガしたくてケガした訳じゃないし」


僕らの様子をみていた杏子と杏奈が顔を見合わせてた


「お世話しようか」
「陽太陽の!」


……新しいまとめかただね。


今度は僕らが見合わせる。 陽太はわかるけど僕まではなぜだ?


「「いい、大丈夫だよ」」


きっと理央、澪がうるさくなるし


僕と陽太は二人で保健室を出た。
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